「ホームページの保守費用は毎月いくらが妥当なのか」「月額を払って、実際に何をしてもらえるのか分からない」 — 保守契約は目に見える成果物が少ないぶん、費用の妥当性を判断しにくい契約です。

結論:ホームページ保守の費用は、何を、どの頻度で、どの速さで対応してもらうかで決まります。スグレルの場合は、サーバー・SSL の管理と監視を中心にした 月額 1 万円のプランから、更新回数の制限がなく改善提案まで含む 月額 8〜15 万円のプランまであります(税抜)。本記事では、保守の作業内容、費用の目安、保守契約がない場合のリスク、保守会社を選ぶときの確認点を解説します。

ホームページ保守とは:月額で何をしてもらえるのか

ホームページの保守は、公開したサイトを止めない・壊さない・古くしないための継続的な作業です。主な作業は次の 6 つです。

1. サーバーの管理

サイトを置いているサーバーの契約更新、容量の確認、設定の変更などを行います。サーバーの契約が切れたり容量がいっぱいになったりすると、サイトが表示されなくなったり、お問い合わせのメールが届かなくなったりします。

2. SSL 証明書の管理

URL が「https://」で始まるサイトは、SSL 証明書を使って通信を暗号化しています。証明書には有効期限があり、たとえば広く使われている Let's Encrypt の証明書は、標準で 90 日間有効です(出典:Let's Encrypt「FAQ」)。期限内に更新されないと、ブラウザに警告が表示され、訪問者がサイトを開くのをためらう原因になります。自動更新の設定と、更新が失敗していないかの確認が保守の仕事です。

3. バックアップ

サイトのファイルとデータベースを定期的に保存し、障害や誤操作、改ざんがあったときに元の状態へ戻せるようにします。大切なのは「バックアップを取っていること」だけでなく、実際に戻せることを確認しているかです。

4. 稼働監視

サイトが表示されているかを定期的に自動で確認し、止まったときにすぐ気づける状態にします。監視がないと、お客様から「サイトが見られない」と連絡をもらって初めて障害に気づく、ということになりがちです。

5. CMS・プラグイン・PHP のバージョン更新

WordPress などの CMS やプラグイン、サーバー側のプログラム(PHP など)には、不具合や脆弱性の修正を含む更新が継続的に出ます。PHP にはバージョンごとにサポート期限があり、たとえば PHP 8.2 のセキュリティサポートは 2026 年 12 月 31 日までです(出典:PHP 公式「Supported Versions」)。期限が切れたバージョンには、新しい脆弱性が見つかっても修正が提供されません。詳しくはPHP のサポート期限(EOL)一覧と、古いバージョンを使い続けるリスクで解説しています。

更新はボタン一つで終わるとは限りません。プラグイン同士の相性やテーマの作りによっては、更新した途端に表示が崩れることもあります。事前にバックアップを取り、更新後に表示と動作を確認するところまでが保守の作業です。

なお、スグレルの保守プランでは、WordPress本体・テーマ・プラグインの更新を月1回行います。PHPのバージョンアップは別途お見積もりです。

6. 小さな修正・更新

文章の修正、画像の差し替え、お知らせの追加など、日常的な更新作業です。月に何回まで対応するかは、保守プランによって異なります。

保守費用の目安とプランごとの違い

保守費用は会社によって含まれる作業の範囲が違うため、金額だけを比べても判断できません。ここでは、作業範囲と費用の関係が分かるよう、スグレルのプランを例に整理します。

プラン費用の目安(税抜)主な内容
ベーシック月額 1 万円サーバー・SSL管理、バックアップ、稼働監視、WordPress本体・テーマ・プラグインの更新(月1回)、更新で問題が起きた場合の更新前の状態への復元、軽微な修正(月1回まで)
スタンダード月額 3〜5 万円上記に加え、コンテンツ更新 月3回まで、更新に伴う不具合の修正、緊急対応(6時間以内に初動)
プレミアム月額 8〜15 万円上記に加え、更新無制限、月次レポート、改善提案、優先対応
スポット修正3 万円〜保守契約なしでの単発の修正・改修
他社サイトの引き継ぎ・現状診断5〜15 万円他社が制作したサイトの構成と状態を確認し、対応が必要な点をご報告(保守契約時は無料)

※税抜 上記は目安です。要件により変動します。
※WordPressの更新は、WordPressで構築されたサイトが対象です。
※PHPのバージョンアップ、改ざん・不正アクセスからの復旧、独自カスタマイズ部分の改修は別途お見積もりです。

更新がほとんどなく「止まらないこと」を優先するならベーシック、お知らせや実績を定期的に更新するならスタンダード、サイトを継続的に改善して成果を伸ばしたいならプレミアム、というのが選び方の目安です。年に数回しか修正が発生しない場合は、保守契約を結ばずにスポット修正を利用する方法もあります。

保守費用が変わる 5 つの要因

  1. 更新の頻度:月に何回、どのくらいの量の更新を依頼するかで、必要な作業時間が変わります。
  2. サイトの構成:CMS の種類、プラグインの数、独自に作り込んだ機能の有無によって、更新時の確認作業の量が変わります。
  3. 障害時の対応の速さ:「翌営業日の対応でよい」のか「数時間以内に動いてほしい」のかで、体制にかかる費用が変わります。
  4. レポートと改善提案:アクセス状況の報告や改善の提案まで求めるかどうかです。
  5. サーバーやドメインの契約:サーバー代やドメイン代が保守費用に含まれているか、別に実費で支払うかを確認しましょう。

保守契約がない場合に起きやすいこと

保守契約を結ばずに運用しているサイトでも、すぐに問題が起きるとは限りません。ただし、問題が起きたときに誰も気づかない・誰も直せない状態になりやすいのが、保守契約がない場合の一番のリスクです。

  • SSL 証明書の期限切れ:ブラウザに警告が表示され、訪問者が離れてしまいます。
  • 古い CMS・PHP の放置:修正されていない脆弱性が狙われ、改ざんや不正なファイルの設置につながることがあります。よくある脆弱性の種類はPHP でよくある脆弱性 7 つと対策で解説しています。
  • 攻撃の兆候に気づけない:公開中のサイトには、管理画面や古いプログラムを探す自動的なアクセスが日常的に届きます。どのようなアクセスが届くのかはサーバーログに届く PHP 攻撃の正体をご覧ください。
  • バックアップがなく復旧できない:障害や改ざんが起きたとき、元に戻すためのデータが残っていないことがあります。
  • 障害に気づくのが遅れる:サイトやお問い合わせフォームが止まっていても、気づくまでの間の問い合わせを取りこぼします。

スグレルの保守は月額 1 万円から。他社が制作したサイトの引き継ぎにも対応しています(税抜)。
保守・運用サービスの詳細を見る →

保守会社を選ぶときの確認ポイント

保守会社を選ぶときは、月額の金額よりも先に、次の点を確認しておくと契約後の行き違いを防げます。

  • 作業範囲が書面で明確になっているか:「保守一式」ではなく、どの作業が月額に含まれ、どの作業が別料金かが書かれているかを確認します。
  • 障害時の連絡先と初動の目安:誰に、どの手段で連絡すれば、どのくらいの時間で動いてもらえるのかを確認します。
  • バックアップの頻度と保管場所:どのくらいの間隔で、どこに保存し、何世代前まで戻せるのかを確認します。
  • ドメイン・サーバー・CMS の名義:契約の名義や管理者アカウントが自社のものになっているかを確認します。保守会社の名義のままだと、乗り換えのときに手続きが増えます。
  • 解約と引き継ぎの条件:解約するときにデータやアカウント情報を渡してもらえるかを、契約前に確認しておきましょう。乗り換えの手順は制作会社と連絡が取れない・解約したいときのホームページ引き継ぎ手順にまとめています。
  • 報告の有無:何をしたのかが分かる作業報告があるかどうかで、費用に見合った作業が行われているかを判断しやすくなります。

料金の全体像は料金一覧で、保守の対応範囲は保守・運用のページで確認できます。ご相談はお問い合わせから承ります。

よくあるご質問

ホームページ保守の費用は、月額いくらくらいが目安ですか?

作業範囲によって変わります。スグレルの場合は、ベーシック 月額 1 万円、スタンダード 月額 3〜5 万円、プレミアム 月額 8〜15 万円です(税抜)。上記は目安です。要件により変動します。

保守契約を結ばずに、必要なときだけ依頼することはできますか?

できます。保守契約なしでの単発の修正・改修は、スポット修正として 3 万円〜(税抜)で承ります。上記は目安です。要件により変動します。ただし、監視やバックアップは継続して行うものなので、保守契約がないと障害に気づくのが遅れやすくなります。

他社が制作したサイトでも保守を依頼できますか?

可能です。まずサーバー、ドメイン、CMS の構成と状態を確認する現状診断(5〜15 万円、保守契約時は無料、税抜)を行い、対応が必要な点をご報告します。

サーバー代やドメイン代は保守費用に含まれますか?

保守会社によって扱いが異なります。月額に含まれているのか、実費で別に支払うのかを契約前に確認しましょう。スグレルでは、契約の名義や支払い方法も含めて、ご相談時にご説明します。

保守会社を乗り換えるときに注意することはありますか?

ドメイン、サーバー、CMS の管理者アカウントがどなたの名義になっているかを、解約の前に確認してください。名義が旧保守会社のままの場合は、名義の変更や移管の手続きが必要になります。